Punky Brüster(パンキーブリュースター) / Cooked on Phonics(史上最高の偽物パンク)

アルバムレビュー

リリース:1996年

こんな人におすすめ

  • とにかく楽しい曲が聴きたい
  • ポップパンクが好き
  • 歌詞カードはじっくり読むタイプ
  • コンセプトアルバムが好き

概要

鳴かず飛ばずだったゴリゴリのデスメタルCryptic Coroner(クリプティックコーナー)はライブ中にギターの弦が切れ、演奏が続けられなくなってしまう。苦肉の策で演奏したパンクソングが大ウケした彼らはPunky Brüster(パンキーブリュースター)と名を変え、メタラーである事を隠しながら人気を獲得し、栄誉あるグラニー賞wwwへ上り詰めていく。

カナダの奇才Devin Townsendが当時盛り上がりをみせていたGREENDAYを始めとするメインストリームとなったポップパンク、メロコアをイジろうと、1 週間半で曲を書き、6 日間の録音、12 時間のミキシングを経て送り出したそこらの本職が作ったものより格好いいユーモア溢れるパンクロックアルバム。

パンク度    ☆☆☆☆

メロディー   ☆☆☆☆

ユーモア    ☆☆☆☆

ロックなもん度 ☆☆☆☆☆

メンバー

(各メンバーは、2 つの別名でクレジットされています。1 つは Punky Brüster 名義、2 番目は Cryptic Coroner 名義です。)

デヴィン・タウンゼンド:

ドクター・スキニー(Punky Brüster) – メインボーカル、ギター

ロード・ステンクロル(Cryptic Coroner) – バフォメットの脂っこいスプーンの残忍な剣

ジョン・ランダール・ハーダー:

イカ・ヴィシャス(Punky Brüster) – ベース、ボーカル

オークの王、ジョコール(Cryptic Coroner) – 純粋で厄介な地獄の腸から散らばった糞の古い容器を叩く

エイドリアン・ホワイト:

Dances with Chickens(Punky Brüster) – ドラム、ヒステリー

Underwator(Cryptic Coroner) – 前の世界を超えた世界からの腐った死体吸盤

トラック

  1    recipe for bait

  2 fake punk

  3 ez$$

  4 metal dilemma

  5 oats peas beans & barley

  6 wallet chain

  7 heinous anus

  8 heavy metal mama

  9 crusty’s at the ivanhoe

10 picture of myself

ボーナストラック

11 metalheads are punkrockers

レビュー詳細

一聴するとシャレで作ってるとは思えない、高クォリティのパンクアルバム。アルバム単位で音楽を聴く機会が減った今だからこそ、通して聴いてこの世界観を楽しみたい。高尚さは微塵もないが、歌詞カードを追いかけながらこのPunky Brüsterを聴いていると、まるでダウンタウンのコントを見てるように、くだらない笑いに癒やされている自分に気付く。2021年6月現在、世の中はコロナ禍で陰鬱としているが、このアルバムを聴いてあー何か別に小難しく考える事ないんだなーとDevin Townsendの才能に身を委ねればいい。新品はなかなか手に入らないかもしれないが、歌詞カードの為に中古でもCDを手に入れてほしい。(歌詞カードには歌詞の和訳だけでなく、曲間に語られるストーリーの和訳もあるので。)

個人的には棺桶に入れてもいいと思う1枚。

まとめ

  • カナダの奇才Devin Townsendによる高クォリティのパンクロックアルバム
  • くだらない笑いとユーモアに癒やされる
  • ネットでも聴けるが、是非CDを手に入れてほしい

これも気に入るかも

  • GREENDAY / Amereican Idiot
  • The Wildhearts / P.H.U.Q
  • hide / PSYENCE
  • HARDCORE SUPERSTAR / No Regrets

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